■亜鉛合金ダイカストの特徴

　1．亜鉛の機械特性　−　高い引張り強さ・耐衝撃性・硬度
引張り強さ
引張り強さ　（MPa）		耐衝撃性
耐衝撃性　（J）		硬度
硬度（HB）

　2．融点が低く、流動性が良い　→　加工性に優れている
  • 　　・亜鉛の融点：約400℃
  • 　　・バリがでにくいため、後工程がほとんど不要
  • 　　・複雑な形状でも容易に加工でき、また高度の肉薄化が可能(厚さ0.2mm〜0.5mm)
　3．多様の表面処理
  • 　　・装飾や耐食目的で、様々な表面処理(電気めっき、オーバーモールド、粉体塗装など)に適している。
　4．金型寿命が長い
  • 　　・金型寿命100〜150万ショットと、他のダイカストよりも製品１個当たりの金型費用が実質低い。
ダイカスト合金の特性比較(参考)
  亜鉛 アルミニウム 真鍮 マグネシウム
寸法安定性 ○ ○ ◎ ◎
耐腐食性 ○ ○ ◎ ○
鋳造容易さ ◎ ○ △ ○
複雑形状 ◎ ○ △ ○
寸法精密度 ◎ ○ △ ◎
金型費 ◎ ○ △ ○
機械加工費 ◎ ◎ ○ ◎
仕上げ費 ◎ ○ ◎ △
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