Challenge to Change挑戦×深夜のトラブル

総合職
鉄鋼非鉄プラント・ソリューション本部
岸 紘平Kohei KISHI
2020年度入社

MESSAGE

学生の頃、アルバイト先の海外出店に伴い香港に連れて行ってもらったのが、私の初海外体験でした。日本語が通じない中、異文化や未知の街並みに触れながら大きな刺激を受け、それを境に海外への興味が強くなっていきました。以来、大学在学中に欧州、南米、アフリカ、北米と世界各地を旅行し、いつしか「将来はグローバルな仕事がしたい」という考えに。必然的に就活では商社を中心に企業研究を行いました。中でも当社は、鉄鋼から自動車、食品、医薬、ICTと言った幅広い業界向けにビジネスを行っており、日本のインフラ・製造業を根本から支えることができる、と魅力に感じました。
機械系商社ということで、文系の私は技術的な知識は乏しく、不安もありましたが、説明会で当社の営業担当は殆どが文系出身者と聞き、挑戦することに決めました。入社時は「トルクとは何か?」という初歩的なレベルからのスタートでしたが、先輩社員の指導もあって、今では取引先との技術的な話も理解出来るようになりました。

ヨーロッパから鉄鋼製造設備を輸入
DXを用いたソリューションも提案していく

国内の大手製鉄会社向けに、各種生産設備の輸入販売を担当しています。例えば「圧延」という鉄を押しつぶして伸ばす生産ラインには、世界的にもスタンダードであるドイツ製の機械を。また鉄を円筒形状に削り出すマシンとしてはイタリア製の旋盤を、とそれぞれにベストな機械を各国から調達し、担当先である製鉄会社の製造現場に納めています。また、近年多くの会社が取り組み始めているDXを用いたソリューションの提案にも取り組んでいます。製造現場の省人化は多くのモノづくり企業にとって課題ですが、特に製鉄業界の場合は、作業者の危険や体力的負担が大きいために、いかに省人化を実現していくかが、業界の大きな課題と言えます。生産ラインで稼働する機械を人に代わって監視するシステム、といった新たな商材も取り扱い、デジタル化というお客様の新たなご要望にも幅広くお応えしていきたいと考えています。

夜の9時に生産設備が緊急停止
ドイツとの密なやり取りで解決策を探る

「突然機械が止まったのですが」。お客様から緊急連絡が入ったのは、夜の9時を過ぎた頃でした。電車の車輪部品を製造する現場で、工場は24時間体制でフル稼働しているお客様です。そんな中で一つの機械が止まれば、生産ライン全体がストップし、お客様の生産計画に大きな影響・損失を与えてしまいます。時間も遅く、また緊急事態の為、とにかく自分が動くしかない、と製造元であるドイツメーカーに至急連絡を取りました。ドイツとの時差は8時間で、幸いなことに向こうは午後1時のビジネスタイム。すぐに担当者と連絡を取ることができ、不具合の状況を報告し、原因と復旧方法について確認を依頼しました。何とか早急に解決につなげようという思いで、数時間にわたりお客様・ドイツメーカーと遣り取りを重ねた結果、機械的な故障ではなく機械を制御するプログラムの不具合であることが判明。すぐにドイツからリモートでプログラムを修正してもらい、翌日の午前中にはなんとか復旧させることができました。翌日、上司や関係者から「夜間にもかかわらずスピード感を持って適切な対応をよくしてくれたね」と言って頂き、またお客様からも「岸さんが迅速に対応をしてくれたお陰で無事に復旧出来たよ、ありがとう」とのお言葉を頂くことが出来ました。一人でのトラブル対応は大変でしたが、同時に大きな自信にも繋がりました。また緊急時、メーカーに迅速に対処してもらう為には、常日頃からメーカーと良好な関係性を構築しておくことも必要不可欠だと実感しました。この経験を通して、取引先との関係構築や、スピード感と自責性を持って業務に取り組むことを大切に、常に心掛けています。

駐在経験を通じ更に今の業務を深めたい
経験者である先輩たちのドイツ話に刺激

まだ経験が浅いため、まずは今の担当ビジネスをしっかり学び、成長していきたいと思っています。また私の業務では海外の方々とのやりとりが多く、書類も英語ベースのものがほとんどです。語学力の必要性も日々実感していますが、勉強して、将来的には今の仕事の延長として海外駐在もぜひ経験してみたいです。担当しているドイツの圧延機メーカーの方とは、リモート等では話しますが、まだ一度も直接お会いしたことがありません。実際にお会いすることでより良い関係性を築けたりもしますから、もし駐在の機会があればドイツが希望です。同じチームにいる2人の先輩は、いずれもドイツ駐在の経験があり、ドイツでの仕事や生活などの話を聞いていると、いつか自分も現地に駐在したいと思っています。また今は欧州からの輸入業務をメインとしていますが、いずれは海外への輸出ビジネスにも携わってみたいです。